日本の農業で世界へ~起業の記録~

京都大学農学部卒業、外資戦略コンサル、ITベンチャー役員を経て、製菓会社の社長として経営再建を経験。現在、米国バブソンMBA留学中、2016年6月D-matcha株式会社(https://dmatcha.jp/)を設立。

MBA留学⑪ バブソン Japan Trek 名古屋編

トヨタ自動車訪問 

名古屋への訪問は、トヨタ自動車訪問のためでした。

現社長の豊田章男社長は、バブソンMBAのご出身です。

豊田章男 - Wikipedia

卒業生ということで、多数の学校がトヨタ自動車を訪れる中、我々には毎年特別にさまざまな趣向をこらして頂いております。トヨタ創業の歴史が残る、鞍ヶ池記念館、そして工場見学、自動車博物館など、盛りだくさんであり、中でも、我々の訪問をコーディネートして下さり、付き添って頂いた担当の社員の方々の完璧な段取りと御もてなしは、「流石世界一のトヨタさん」とすべての学生を虜にしたのでした。

トヨタ自動車とは 

世界最大にして、日本一の企業でもあるトヨタ自動車。

アメリカでも圧倒的なプレゼンスを誇り、世界の誰もがしる超グローバル企業のトヨタ自動車。そのオペレーションや技術力の高さは、"kaizen", "kanban"など日本語が外国語となり、アメリカのどのビジネススクールでも名前がでてくるほど。 

全世界でグループ合計1,000万台近くを販売するトヨタ自動車だが、私が驚いたのは海外生産比率がここ10年で大きく上がっていることです。これだけの規模にTOYOTAイズムを浸透させることの大事さ、それができるが故の強さを感じます。

www.toyota.co.jp

 様々な状況を鑑みて、この規模で会社としての構造展観をはかりこれからくる、新しい自動車の潮流、”環境技術”、”自動運転”などに積極的に取り組んでおられるトヨタ自動車は、日本人として、本当に誇らしいし、この先も世界一でいて欲しいとこころから願っています。 

www.nikkei.com

訪問した時には、丁度ウーバーへの出資が発表された時期で、こうした今後の自動車業界の戦略についても生徒全員が強く興味をもっていました。

鞍ヶ池記念館

美しい庭園と池が広学、鞍ヶ池記念館。こちらは、トヨタ自動車、創業に関連する展示物が多く、entrepreneurshipに満ち溢れた場所です。

冒頭、アメリカ出身のトヨタ自動車の社員の方から、トヨタ自動車の説明があり、その後ディスカッションという時間を頂きました。バブソンということもあり、創業期を含めたentrepreneurshipに関連する話題が中心になりました。 

TOYOTA.CO.JP〜トヨタ鞍ヶ池記念館〜


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こちらは、初期にトヨタ自動車が生産したトラックが故障してしまった際に、トヨタ自動車のスタッフが駆けつけて対応した時に様子を展示したものです。この模型を見た時に豊田章男社長は、「ここに3人の豊田佐吉(創業者)がいる」と仰られたそうです。

お客様に頭を下げる佐吉、車の下に入って自ら直す佐吉、すぐに駆け付ける佐吉。 

こうした創業者のentrepreneurshipを章男社長が理解され実践されていることが、素晴らしいことで、世界一になって尚トヨタが進化をし続ける企業である1つの理由のなのだろうと感じ入りました。

 

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こちらがトヨタ自動車が製造した国産自動車。当時、アメリカがはるか先端をいっていた自動車産業を前に、日本が挑み、形にした第一号。

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こうした数々の訓示も掲示されており、大変意義深い時間を過ごすことができました。

 

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こちらの記念館で昼食をいただくことになるのですが、その味は格別。それに加え、上記の写真のようにアレルギー表記が完璧なまでにされています。宗教上の理由や、アレルギー、さらにはベジタリアンなど、海外ゲストは食べれる食事と食べれない食事が本当に千差万別です。こちらも完璧にされるおもてなしに、皆感じいっておりました。(あまりに日本の飲食店の対応ができていない分、という側面もありますが、、)

高岡工場

トヨタ自動車:企業情報 > 工場見学・トヨタ会館

ハリヤーやオーリスなどの生産している高岡工場。just in timeと呼ばれる必要な部品を必要な分だけ、という生産方法の説明を受けながら、実際の流れを目の当たりにしました。

www.toyota.co.jp

次々と部品が着、それを製造員の方がスムーズに作業されていく様子は圧巻です。一定時間ごとに休憩時間があり、全ラインが止まる、のも印象的でした。

さらに、製造ラインには、同じライン上に複数の種類の車が次々に着、皆さんが組み立てられていきます。女性工員の方も目につきました。 

トヨタ博物館 

www.toyota.co.jp

トヨタだけではなく、世界中の貴重な車が展示されています。 
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トヨタのモノづくりにかんする考え方。「ものづくりは人づくり」

バブソンMBAには、レオナルドというアルゼンチン人がいて、彼はアルゼンチンのトヨタの工場管理者として働いていました。レオナルドは本当にトヨタ自動車を愛し尊敬していて、そのしぐさ、考え方は「日本人か?」と時に思っていますほどTOYOTA WAYが染み込んでいます(笑) 地球の裏側にあるアルゼンチンの社員にまで、そうした考え方や哲学を浸透させることができている、トヨタ自動車の凄さに改めて感動します。

最後に 

トヨタ自動車の皆さま、本当にありがとうございました。 

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 未来を想起させる商品。 

これからの潮流、環境技術/自動化運転など、異種格闘技戦ともいえる自動車市場の中においても、引き続きEntrepreneurshipと先人の築き上げた組織を導いて、世界をよりよくしていって頂けると信じています。 

(C)2016 daikimatcha

 

 

 

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