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日本の農業で世界へ~起業の記録~

京都大学農学部卒業、外資戦略コンサル、ITベンチャー役員を経て、製菓会社の社長として経営再建を経験。現在、米国バブソンMBA留学中、2016年6月D-matcha株式会社(https://dmatcha.jp/)を設立。

MBA留学 ⑫ アメリカの保険事情 その1

オバマケア アメリカの保険制度は、日本の社会保険と随分と異なる。元々”自己責任”という考え方が強い国なので、そもそも国民皆保険、という制度自体が存在していなかった。 そこに、聞いた方も多いと思われる”オバマケア”という制度をオバマ大統領が導入し…

MBA留学⑪ バブソン Japan Trek 名古屋編

トヨタ自動車訪問 名古屋への訪問は、トヨタ自動車訪問のためでした。 現社長の豊田章男社長は、バブソンMBAのご出身です。 豊田章男 - Wikipedia 卒業生ということで、多数の学校がトヨタ自動車を訪れる中、我々には毎年特別にさまざまな趣向をこらして頂い…

経営再建⑱ ~工場移転(後編)~

工場移転の方針 デットラインが決まり、「自社製造」か「OEM製造」かを迫られるなか、私が判断したのは、その両方である。 当該製菓会社の製造ラインは主に2種類あった。 より人手と手間がかかるイースト系の商品Aと、冷凍耐性があり機械での作業がある程度…

経営再建⑰ ~工場移転(前編)~

苦悩 夏場の施策 新規店舗は上手くいかず、裁判にも追われ、元々製菓が売れ辛い夏季に突入したということもあり、この時期は本当にシンドイ時期だった。店舗展開をして気づくのだが、打つ手が無いのである。新規施策をどんどん打ってそのPDCAを廻すという方…

MBA留学⑩ バブソン Japan Trek 京都編 その2

京都観光(神社仏閣など) 伏見稲荷大社 伏見稲荷大社は、tripadvisorの人気ランキングで首位。圧倒的な鳥居のインパクトに日本人、外国人問わず、魅了される。 www.tripadvisor.jp 大社全体が山となっており、各人が好きなスポットを探せることも、外国人が楽…

MBA留学⑨バブソン Japan Trek 京都編 その1

京都への訪問 京都は本当に評判が良かったです。案内する身としても圧倒的に楽しかったです。 京都には数百年も続く老舗企業が多くその経営哲学は所謂アメリカ流のものとは大きく異なりその持続可能な経営に強く感嘆している生徒も多かったです。京都は実は…

ガラパゴス諸島へ ダイビングクルーズ  2016年8月 

2016年8月、念願のガラパゴス諸島へ、ダイビングクルーズに参加してきました。ガラパゴスはとても人気なので、2月に最後の1席をぎりぎり予約できた状態でした。 ダイビングクルーズはこちらのGalapagos Sky。16人乗りで当初からダイビングを想定して作られた…

MBA留学⑧ バブソン Japan Trek (東京編)

バブソン Japan Trekとは バブソンでは、毎年夏の時期に2週間程日本を訪れ、entreprenershipに関連する企業や官公庁などを訪れて、日本のentreprenershipについて学ぶという授業があります。2016年は、東京、名古屋、京都、熱海を訪れる内容でした。参加定員…

南米コロンビアへ 2016年8月

コロンビアに行こうと考えたきっかけ 親戚がかつてコロンビアで働いていたことがあったが、当時「誘拐されて危険だから、絶対行ってはいけない」きつく言われていた。しかし、その親戚は本当にコロンビアが気に入り、死ぬときまでコロンビアにいたため、いつ…

経営再建⑯ ~裁判出廷(後編)~

弁護士との相談 2回目の訴訟に際しても、新会社としては、絶対に負けられないし最後まで闘い抜く必要があった。 われわれは、買収時に純資産以上の金額で新会社を買収したのであり、旧会社の債務を負うのであればその分ディスカウントした価額で買収していた…

経営再建⑮ ~裁判出廷(前編)~

2度目の訴訟 会社を経営している間に2度も訴えられることになるとは思ってなかった。 前回は、国税から旧会社への差押え通知であり、国税と当社で旧会社の資産を巡り争ったのだったが、今回は、旧会社の複数の債権者達が、我々新会社を訴えてきた。 もちろん…

経営再建⑭ ~販売施策の失敗(後編)~

売上施策の結果 商品サイズ・価格の変更によって、お客様が挙げていた不満を2つも解消できた、と私は思っていた。 しかし、商品のサイズ変更は大失敗だった。 理由は2つ。第一に、サイズが小さくなり、25%安くなったとしても競合他社に比べれば依然として割…

経営再建⑬ ~販売施策の失敗(前編)~

売上を向上させるというのは、思った以上に非常に難しいものだった。自分で良かれと思って行った施策も裏目に出ることもある。以下は、自分が行った施策の中でも、学びの大きかったものの一つだ。 新規店舗の売上 一斉に出店を行ったのち、どこの店舗も初月…

MBA留学⑦ ~日本の英語教育への危機感、英語力の向上法(後編)~

同じ日本人でも私より英語の出来る人は沢山いると思うが、私がやって良かったと思うことについて共有できたらと思う。 英語を学ぶうえで大事なのは、継続して量をこなすということと、それを楽しみながら続ける、という当たり前のことを実行することだと思う…

MBA留学⑥ ~日本の英語教育への危機感、英語力の向上法(前編)~

今回から数回に分けて、アメリカにきて感じた日本の英語教育の変化の必要性、ならびに過去やアメリカでの体験を振り返る、英語力向上に役にたった方法を幾つか紹介できればと思う。 日本の義務教育を真面目に受けてきた一人として思うこと 私は、帰国子女で…

経営再建⑫ ~想定外の新規出店(後編)~

新規出店を成功させるというのは思っていた以上に非常に難しいものだった。 売上・収益を的確に予想し、収益の出る適切な立地を選ぶというのは至難の業だ。結論から見て、新規出店はうまく行ったものばかりではなかった。 新規出店 売上予測の難しさ 新規出…

経営再建⑪ ~想定外の新規出店(前編)~

国税からの差押え通知書により、引き継いだ店舗のうち、赤字店の1つを除く全てが契約解除、という予想だにしない状況となった。 このときの私の頭の中には、雇用を維持するために、売上規模を保つために、新規出店をしなければならない、という考えしかなか…

MBA留学⑤ ~アメリカの車事情~

アメリカは車社会だ。バブソンMBAでも寮に住んでいる人以外全員車通学であるし、会社勤めの人も多くは車通勤だ。 私はボストン郊外に住んでいるので、最寄りのスーパーや駅まで徒歩40分もかかる。 アメリカ人は、車を下駄のように使う、と誰かがが例えていた…

経営再建⑩ ~国税差し押さえ、そして店舗が無くなる(後編)~

国税局への異議申し立て、直談判 国税局の差し押さえに対して、異議申し立てを行う場合、3つの段階を踏むことができるようになっている。 ①異議申立ては、処分があつたことを知つた日の翌日から起算して六十日以内にしなければならない。 ②審査請求 異議申立…

経営再建⑨ ~国税差し押さえ、そして店舗が無くなる(前編)~

ここからしばらく苦悶の時期が続く。 法律用語もあって読みづらいかもしれないが、商売を行う方にはぜひ読んでいただきたいと思う。法的リスクを軽んじてはならない、という自分への戒めでもある。 一通のFAXから ある日いつものように事務所へ出社すると、…

MBA留学④ ~アメリカでの日本食~

アメリカに来て驚いたのは、日本食が一過性のブームでは無く、1つのジャンルとして成長を続けていることだ。寿司だけでなく、ラーメン、焼き肉、焼き鳥、居酒屋、定食など、日本食の裾野がますます広がっている。 また、スーパーなどのラインナップ拡充から…

経営再建⑧ ~既存店売上施策(後編)~

日本とNYの違い 旧会社で冷え切っていたNYとの関係だったが、あのNYで食べた味を再現したいと想いもあり、頻繁に私は連絡を取っていた。NYと日本の違いを見てみると、製造面では製造の時間・材料の問題、販売面では消費者の食習慣の違い・商品種類などがあっ…

経営再建⑦ ~既存店売上施策(前編)~

コスト削減は、即効性が高く成果がすぐ明らかになったのに対して、既存店売上の向上は直ぐにはうまくいかなかった。 最初に実施した売上向施策は失敗ばかりだが、その理由の振り返りも兼ねて記載したいと思う。 新規商品開発 当時商品開発は、販売の店舗責任…

MBA留学③ ~ITビジネス~

アメリカ留学で得た重要な収穫のひとつは、アメリカのビジネス・サービス・市場について、生活の中で触れることができることだ。 次々とITビジネスが新たに生まれ、それが瞬く間にアメリカ以外の国へと進出してGlobal Standardとなっていく。 有名すぎる例だ…

経営再建⑥ ~コスト削減(後編)~

経営再建の初期にまず取り掛かったのは、細かい費用を含めてコスト削減をしっかりと行い、損益分岐の引き下げを行うことだった。 物流費以外にも、店舗関連費用(販売人件費、製品発注コントロール、包材費)、本部経費(銀行手数料、ITシステム変更)など、…

経営再建⑤ ~コスト削減(前編)~

最初の3か月は想定どおり計画が進み、1Qは黒字で終えることができた。旧会社の前期業績と比べると驚くほどのV字回復だった。その後、予想だにしない急展開と業績の急落下を迎えることは先に記載しておく。今回から数回は、コスト削減など想定どおりうまくい…

MBA留学② ~バブソンMBAの特徴(後編)~

起業学 バブソンMBAでは、起業という分野に関する膨大なデータを持って体系的に学術的かつ実践的に学ぶ。 起業を学ぶとはどういうことか?と正直ここに来る前まではピンと来なかったが、複数事例を学ぶうちにスタートアップならではの共通する失敗事項、それ…

MBA留学➀ ~バブソンMBAの特徴(前編)~

バブソンMBAは、Financial TimesやUS Newsで、Entrepreneurship(起業)分野で世界一を取り続けている学校である。有名な卒業生の経営者でいうと、トヨタ自動車の豊田社長、イオンの岡田社長、佐藤製薬の佐藤社長などがいる。その他にも多くの経営者/起業家…

経営再建④ ~旧会社引き継ぎから新会社設立まで(後編)~

製造現場 10月中、本部や店舗、製造現場(別会社)をとにかく見て廻った。特に製造現場は非常に多くの問題を抱えていた。 本件のスキームでは、製造は自社から別会社に移管し、OEMに切り替えることになっていた。製造場所は、都内にある本店から、千葉の菓子…

経営再建③ ~旧会社引き継ぎから新会社設立まで(前編)~

9月末日に全社員との面談を行い、10月から当時自由が丘にあった会社の本部へと毎日通い引き継ぎ業務をしていくこととなった。今でも忘れないのは、最初に本部事務所に入った時の印象。店舗の裏にある狭いスペースにて、とても重たくどんよりとした空気の中で…

経営再建② ~社長になるまで(後編)~

(※旧会社:もともと当該製菓会社を運営していた会社) (※新会社:新設分割により新しく設立し、我々が買収することになる対象会社) 旧会社側との交渉 コンペに参加し、買収に際しての諸条件を詰めていく段階に入っていった。 早速、旧会社の社長、役員、…

経営再建➀ ~社長になるまで(前編)~

これは、私が経営再建で経験した事実です。 当時、26歳。菓子会社の経営再建を行うべく、社長に就任しました。 私なりに必死で考え、失敗し、人に助けられ、成長してきた記録です。 同じ境遇の方々の少しでもお役に立てることを願い、書き記します。 *******…

私がブログを始める理由

思い切って、ブログをはじめます。 初回投稿なので、なぜ柄にも合わずブログを始めようと思ったかをお話ししようと思います。 (1)今までの経験を文章にすることで、整理したい。 数年前に経験した菓子会社の経営再建で、たくさんの困難を経験しました。経…

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